WordPressのオリジナルテーマを作れる必要はない!三つの理由
- 2024年3月2日
- 2022年2月6日
- WordPress一般
Webサイト制作ビジネスをする上でWordPressのオリジナルテーマを作れなくてはいけない、などと思っていませんか?
答えは、WordPressのオリジナルテーマを作れる必要性はまったくありません!
むしろ、自作のオリジナルテーマでWebサイトを作っても、納品先で迷惑になってしまうかもしれませんよ?
巷のSNSではあたかも初学者さん達がそれを学ばないといけないかのような情報が溢れています。
※自分でWordPressのテーマを作って販売したいと言う場合は話が別です。
なぜオリジナルテーマを作れる必要はないのか、またオリジナルテーマ作成を学ばせようとする風潮の真実をお伝えしたいと思います。
『WordPressのオリジナルテーマを作れる必要がない三つの理由』を動画でご視聴になりたい方はこちらからどうぞ!
【理由①】WordPressのオリジナルテーマで誰も得しない
もしかしてWebサイトをオリジナルのテーマで納品することがクライアントのためであると思っている方がいるとしたら、ここで少し辛辣なことを言いますが、それはもう時代遅れで無意味です。
テーマがオリジナルであろうがWordPressのデフォルトのテーマであろうが、クライアントにはWebサイトが希望通りでトラブルなく納品されればそれでいいんです。
オリジナルテーマを作ることでその分の作業料も時間も余計にかかるのなら、クライアントにとってはマイナスでしかないのです。
オリジナルテーマはWebサイト納品後のトラブルになりえる
オリジナルテーマによってはその構造を製作者本人しか理解できないような複雑なものがあります。
そのオリジナルテーマを製作者自身のWebサイトで使用するのなら何も問題はありません。
しかし、仮にクライアントにオリジナルのテーマで作成したサイトを納品したとしましょう。
製作者の手から離れた後、何かトラブルがあり第三者がそのWebサイトを触ったときに何もわからずまったく対処できなくなる事態が起こりえます。
そのトラブルに24時間365日の体制でサポートができればいいですが、果たしてそうでしょうか?
また、その場合トラブルが発生したときは当然開発者に依頼が行き、追加料金も発生するという悪循環が生まれます。
中にはそういう商売のしかたをしているWeb製作者が結構いるのも事実です。
時代に合ったWeb制作をしよう
なぜオリジナルテーマの制作を未だにする人がいるのかと言うと、今から5−6年前だったらWeb制作時にオリジナルのテーマを作ることも正当化されていたからです。
なぜならその当時はまだWordPress自体が今よりも機能も少なくあまり良いものではなかったからです。
その当時は何か特別なサイト制作が必要な場合にオリジナルのテーマを制作し、特定のページのテンプレートを上書きし、そこにHTMLとCSSを直接書くという方法でそのテーマの変換をできないようにするというものでした。
しかしこのやり方はもう古いです。
そして本当の有識者というのはそのサイトのためのテーマということではなく、WordPressで不特定多数が使用できるテーマを作ることができる人のことです。
その場合ならオリジナルテーマを作ったとてまったく問題はないでしょう。
オリジナルテーマなど作らずとも、現在はWordPressの既存のテーマで十分なWeb制作ができるようになっています。
【理由②】WordPressの本来の機能を殺すやり方だから
今までに実際にあったオリジナルテーマの事例で、ページの編集がWordPressのダッシュボードからできなくなっている状態のものが多くありました。
結局のところ、それらのオリジナルテーマは他人が簡単に操作できるとように設計されていないためです。
そうすると、クライアント自身がサイトの設定を少し変更したり、更新することも難しくなります。
これではWordPressが本来持っている機能を発揮できないどころか相殺してしまっているようなものです。
【理由③】オリジナルテーマを作らずともウェブサイトが作れる
現在はもうすでにNoCode(コードを書かないで作るWeb制作)でWebサイトが作れる時代です。
WordPressのでコードを書かないWeb制作をする人口はここ近年でかなり増えてきています。
例えばElementorでしたら『テーマビルダー』という機能が内蔵されており、それを使用するとWordPressのテーマ自体をコードを書かずに作れてしまいます。
しかも細かい複雑な設定も可能です。
※例えば、『この#◯◯というタグがあるページのヘッダーはこの特定のヘッダーを使用する。』、『この◆◆というカテゴリーのあるページはこの背景にする』、『固定ページはレイアウトを変える』など。
なお、実際にそれらを使用してWeb制作のビジネスを行なっている人もたくさんいますよ!
WordPressのオリジナルテーマを作るメリット
WordPressテーマを売りたいとき
自分で作成したテーマをWordPress上で一般販売したい場合は全然OKだと思います!
クライアントからホワイトラベルを求められたとき
ホワイトラベルとは、ある大手企業が独自で開発したテーマを他の会社が自分のものとして販売できる権利のことです。
クライアントからそれを求められるような案件を扱う場合にはテーマを作れる必要はあるでしょう。
しかし、そのケースはかなり稀です。
WordPressの仕組みを勉強したいとき(知識欲として)
WordPressのテーマを作成してみると、いろいろなWordPressの内部構造の仕組みというものが少しずつ見えてきます。
すると、フルサイト編集がどのようにして作られているかなど理解が深まるのも事実です。
だけど、他の人から言わせれば「理解したからなんだ」というところではあるので、あくまで自分知識を深めるためにオリジナルテーマを作ってみるのはいいと思います。
どうしてネットでは『WordPressのオリジナルテーマを作れるべき』という人がいるのかの真相
ではなぜ、TwitterなどのSNS上で『WordPressでオリジナルのテーマを作らなければいけない。』や『WordPressの仕組みを知るべきだ。』という人がいるのでしょうか。
これはあくまで憶測ですが概ね当たっていると思います。
5-6年前までWordPressのオリジナルテーマを作ることが割と普通だった
実は7-8年前まではオリジナルのテーマを作ってWebサイトを納品するというのは割とよくあることでした。
その当時からWeb制作をバリバリされていた人の中には、そのやり方が今でも一番だと思いお仕事を継続されている方もいらっしゃるのでしょう。
そういった方々が初学者の方々を指導する際には、もちろん自分のやり方を提唱しているということです。
実は薄々現実をわかっているけどポジション的に言えないパターン
中にはもうこの現実がわかっているけど、今まで『オリジナルテーマは作れるべきだ』と提唱してきてそれでフォロワーが増えたが故に、言うに言えないという方もいるのだと思います。
時代の流れに合わせてやり方(コードを書かない方向性)はどんどんアップデートすればいいだけなのですが、その波に乗れないのはもったいないことです。
まとめ
Web制作でビジネスをしていく上で、WordPressでオリジナルテーマを作れる技術はまったくと言っていいほど必要ありません!
興味があるは別として、必要のないことはやらなくていいです!
そして今はWebサイトもNoCodeで作れる時代ですしね。
Web業界はシステムの向上のスピードがめざましく、どんどんアップデートされていく世界です。
5-6年前まではWeb制作においてWordPressでオリジナルテーマを作成することは許容されていたことですが、Web業界においての5年6年はかなり大きな違いです。
時代の流れに合わせてWeb制作の仕方もどんどんアップデートしていきましょう!
なお、WordPressでコード書かずにウェブサイトが作れるようになったのは割と最近です。
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